アモルゴス島南沿岸の試練、パロス島、セリフォス島
アモルゴス島南沿岸の試練、パロス島、セリフォス島
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- アモルゴス島 -
- パリキア パロス島 -
- リヴァディ セリフォス島 -
キナロス島で、華やかな観光の島とは無縁な、エーゲ海の一面を覗き見した後、西へ向かいます。
西へ約18kmのアモルゴス島の南沿岸、イオス島の東側、セリフォス島、アテネへの計画です。
キナロス島の島影を出ると、メルテミの兆し。 右横(アビーム)からの風。最初は調子よく、段々と強くなり、2段の縮帆(2ポイントリーフ)で快調。飛沫は前甲板(フォアデッキ)を洗う。クルーにとっては、余りない経験。アモルゴス島が段々と近づく。
アモルゴス島の南沿岸へ入れば、南北30余キロの大きな島影、条件は良くなると想定。
そしてアモルゴス島の南沿岸へ入りました。風波、ウネリは静まり、クルーも活気が出る。 セールのリーフを解くか?(縮帆を解く)。周囲を見回し観察。 何か変! 何だろう?
先の海面がおかしい。或る所は鏡の面のようにぎらついている感じ。ある面は泡立つ感じ。
遙か右上方、アモルゴス島南海岸の切り立つ絶壁を見る。晴れているのに、薄い雲が舞い降りる様子が見える。高い山脈の風下側に見られると同じ。同時に、セールがばたばた! 嫌な感じ。
ふと気付きました。 上から吹く、垂直方向の風。 一番危険な風。 直ぐにセールを仕舞いました。
エンジンで沿岸沿いに機走、機走でも落ち着かない、ふわふわした感じ。1隻の錨泊しているヨットに出会い、タカマミも錨を下ろす。錨鎖を十分に出し、効きを確かめ一段落。
そうはいかない!! 風向は常に変化、ヨットは360度触れ回され、落ち着かない。
お隣のヨットから無線で呼掛られ、イタリーからのヨット、”オーソレミヨ”と自己紹介。 スパゲティー、ソーセージ? あるから食べないか? とお誘い。 でも両艇の不規則な動きでは、受け渡しの方法無し。 結局お預け!
神経を極端に使う錨地。 夕方近く、イタリー艇から、西寄りに、よりよい錨地があるとの情報、移らないかのお誘い。移動しました。 途中暗くなつたが、変な風は無くなり、暗い中、錨を下ろす前に、詳細に調べ錨泊。 クルーは星空の観測。
休む前にセットした測深器(デップスサウンダー)の浅い警報が鳴り、起こされる。 調べてみたが問題なし。 多分魚の群れが原因と結論。 理由は錨を下ろすとき、ネコが、大きな魚群の影を見ていたこと。
アモルゴス島の南海岸、風下側へ入りセーリング中、見上げた様子。
晴天の下、頂上の雲、異様に感じます。
この様な谷間からは、吹き下ろしが、特に強烈です。
山の最高峰は800m程、そこから断崖が海面へ。
ギリシャ正教教会。
先年、アモルゴス北海岸へ停泊中、此処まで来ました。
先年、登ってきたときの写真です。 前の写真の白い物、実はこの教会です。
先年の写真です。この穏やかさの記憶が、先入観を呼びました。
?と同じです。時には観音様、ある時は夜叉。
アモルゴスの記事はこちら
翌朝、風も収まり、セリフォス島へ向かいました。
途中、風が弱まり、エンジンをスタート。 回転が上がらない!
暫く様子を見たが、他には問題はないよう。
目的地をパロス島へ変更。 主要港で修理屋を探しやすい。
右パロス島、左アンティパロス島。
次3面:海峡通過の時の風景。
両島間は島、浅瀬の多い海峡を通過です。 幸い風は弱くエンジンのトラブル以外は快調。
港が近付き、セールを下ろし、整理します。スケの腰回りのテープは帆を縛るに使います。
パロス島、パリキア(Parikia ・Paroikia) 港の混みよう。
シーズン真っ盛り、当地は観光で評判の良い島、チャーターヨットの会社がひしめく。
港湾関連の事務所へ。此処で最良と言われる、修理屋の紹介を受ける。 又それではもっと静かな繋留場所がよいと、静かな場所を手配してくれ、そこへ移動しました。
街は活気があり、観光客も多い所。
翌日、修理屋さんが来て、直ぐに不良を見付け、終了。
自分の無知でした。 ターボーチャージャーの吸気フィルターの目詰まり。 故障でなくメンテ不足! お恥ずかしい?
でもこの件、メーカーが余りにも細かいフィルターに気付き、目の大きいネットに改修されました。
何にしても、トラブルがあると、観光気分にはなりません。 ネコも心配で、買い物は3人娘に頼み、出掛けず。
翌日、セリフォス島へ。途中飛沫をかぶりながらのセーリング。
着いた港は、フェリーと桟橋だけ。 錨泊です。 吹き下ろしの風が湾を襲い、陸へ行けません。翌日も強風の吹き下ろし。 錨地を陸地近くへ替わるも、上陸は出来ない。
翌朝、少し静まったので、アテネ、カラマキ・マリーナへ。
運良く、良いバースが見付かり、お休みです。 この時、アモルゴスで一緒に過ごした、イタリーのヨット、オーソレミーヨに再会。改めて握手。
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